2022年 1 月 6 日 厚生労働省の先進医療会議は、一部で公的医療保険適用が認められるがん粒子線治療 (右図参照 について、 以下の部位に対して の使用は、 粒子線治療のほうが 既存治療( X 線治療等)と比較して 生存率の改善が明確に示されるなど の 十分な科学的根拠があると 評価しました 。
◆生存率改善に十分な科学的根拠があるとされたがん「大型の肝細胞癌」「肝内胆管癌」「局所進行膵癌」「大腸癌術後局所再発」「局所進行子宮頸部腺癌(重粒子線治療のみ検討対象)」
※いずれも、切除不能のものに限る
この評価 をもとに 、 中央社会保険医療協議会 にて公的医療 保険適用 が議論 され 、認められれば 4 月から適用とな る可能性があります。
<公的保険適用となっている粒子線治療> 2018 年 4 月 1 日時点 ◆小児腫瘍(限局性の固形悪性腫瘍に限る)※陽子線のみ ◆限局性及び局所進行性前立腺がん ◆切除非適応骨軟部腫瘍 ◆頭頸部悪性腫瘍(口腔・咽喉頭の扁平上皮がんを除く) |
■ が ん粒子線治療とは
粒子線治療は放射線治療の一種です。
従来から放射線治療に用いられるX 線の場合、体の表面近くでその効果が最大となり、エネルギーを出しながら体を通り抜けます。
一方、粒子線は、体のある一定の深さでエネルギーのピークを迎え、その前後では弱く抑えられるという特性があります。このピークになる深さをがん病巣の位置に合わせることで、がんだけを集中的に狙いうちすることができ、体の深いところにあるがんにも治療効果が期待できます。
■ 重粒子線と陽子線の違い
重粒子線の方ががん細胞への効果は高い反面、正常な細胞へのダメージの大きくなります。そのため、がんの病状や部位により使い分けされています。
公的医療保険適用された場合や削除 承認取消等 により「先進医療」でなくなっている場合は、 先進医療関係特約のお支払対象となりません。 |
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