ADVANCEコラム

がん生存率が更新されました。(2023年3月)

国立がん研究センターは、2014年~2015年にがんと診断された患者の5年生存率が、66.2%、2010年にがんと診断された患者の10年生存率が、53.3%だったと公表しました。


■がんにおける生存率は、引き続き改善傾向

今回発表された生存率は、前回発表の生存率よりも低下していますが、その理由について国立がん研究センターは、今回の集計から算出方法を新たな方法「ネット・サバイバル(純生存率)」に変更したためで、前回調査とは比較できませんが、「生存率が改善している傾向は変わらない」としています。
参考として、従来の相対生存率で算出した全がんの生存率は、5年目で68.2%(前回より0.7%上昇)、10年目で60.5%(前回より0.3%上昇)となっています。

<ネット・サバイバル(純生存率)>

従来は、原因を問わず亡くなった全ての人から、がん以外の原因による死亡を除く方法で間接的に生存率を
推計しており、高齢者に多いがんでは実際よりも高くなっている可能性がありました。
ネット・サバイバルは、患者一人一人が、がんによって亡くなる確率を推計して平均値を出します。
がんの影響を直接的に計算でき、国際的に普及している手法です。


※大腸がんは、結腸がんと直腸がんの合計値です。
※肺がんは治療の効きやすさ、進行速度の違いによって「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の大きく2種類に分けられ、非小細胞肺がんが肺がん全体の8~9割を占めます。
※甲状腺がんは、5種類あるうちの乳頭がん、濾胞がんを集計しています。甲状腺がん全体の9割ほどが乳頭がんです。

全ての部位において、ステージ(がん進行度)によってかなり生存率に大きな差があります。

10年生存率を見ると、胃がんではステージⅣは6.0%ですが、ステージⅠであれば77.7%です。

定期的にがん検診を受け、早期発見・早期治療につなげることが大切です。

 

 


 

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