国立がん研究センターは、2014年~2015年にがんと診断された患者の5年生存率が、66.2%、2010年にがんと診断された患者の10年生存率が、53.3%だったと公表しました。
■がんにおける生存率は、引き続き改善傾向
今回発表された生存率は、前回発表の生存率よりも低下していますが、その理由について国立がん研究センターは、今回の集計から算出方法を新たな方法「ネット・サバイバル(純生存率)」に変更したためで、前回調査とは比較できませんが、「生存率が改善している傾向は変わらない」としています。
参考として、従来の相対生存率で算出した全がんの生存率は、5年目で68.2%(前回より0.7%上昇)、10年目で60.5%(前回より0.3%上昇)となっています。
<ネット・サバイバル(純生存率)>
従来は、原因を問わず亡くなった全ての人から、がん以外の原因による死亡を除く方法で間接的に生存率を |
※大腸がんは、結腸がんと直腸がんの合計値です。
※肺がんは治療の効きやすさ、進行速度の違いによって「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の大きく2種類に分けられ、非小細胞肺がんが肺がん全体の8~9割を占めます。
※甲状腺がんは、5種類あるうちの乳頭がん、濾胞がんを集計しています。甲状腺がん全体の9割ほどが乳頭がんです。
全ての部位において、ステージ(がん進行度)によってかなり生存率に大きな差があります。
10年生存率を見ると、胃がんではステージⅣは6.0%ですが、ステージⅠであれば77.7%です。 定期的にがん検診を受け、早期発見・早期治療につなげることが大切です。 |
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