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【劣化してるかも?】火災警報器の点検をしよう中小M&Aの支援措置とリスク軽減の方法等について

自宅に設置している火災警報器、定期的に点検をしていますか?つけっぱなしのまま、きちんと作動するか点検できていないと、いざというときに警報が鳴らず逃げ遅れてしまう可能性も!今回は、火災警報器の重要性や自分でできる点検方法についてご紹介します。

住宅火災は「逃げ遅れ」が起こりやすい

住宅火災件数は全体の3割、しかし「住宅火災での死者数」は全体の7割に!
総務省消防庁によると、令和元年中の総出火件数の中で「住宅火災」の件数は3割ほど。しかし「住宅火災による死者数」は総死者数の約7割を占めています。また、令和2年版消防白書では「住宅火災による経過別死者発生状況」のうち約半数が、逃げ遅れによるものとされています。
つまり、住宅火災はその他の火災に比べて逃げ遅れの被害が起こりやすいということ。いざという時、速やかに火災に気づいて避難するための備えが必要です。

火災警報器が設置されていることで、被害は半減するというデータも
また、消防庁が住宅火災の報告をもとに分析した「住宅火災警報器の設置効果」を見ると、火災警報器が設置されていた住宅の方が、死者数や焼損床面積が約半分も少なくなっています。いざという時の備えとして、火災報知機設置はかなり重要なのです。

火災警報器、正しい場所に設置できていますか?

子ども部屋を含む寝室と階段は必須、キッチンやリビングにも

住宅用火災警報器は、消防法により「寝室」と「寝室がある階段の上部」に設置が義務付けられています。就寝中にも火災発生にいち早く気がつけるようにというわけです。同様の理由で、寝室を兼ねる「子ども部屋」などにも設置する必要があります。市区町村によっては、台所や居間への設置を義務付けているところもあります。

壁や梁、冷暖房や換気口から離して設置する


住宅用火災警報器は、煙を検出する「煙式」と、熱を検出するため台所などに用いられる「熱式」に大きく分けられます。煙式の場合は壁や梁から60cm以上、熱式の場合は40cm以上離れた、天井の中央付近に取り付けましょう。

設置するだけでなく、定期的な点検が必須

電池が切れたままでは警報が鳴らない!
火災警報器は電池駆動式が一般的です。つけっぱなしで電池が切れたまま放置していると、当然警報器として動作していないことになりますから、いざという時に警報が鳴りません。そこで、電池が切れていないか、故障していないか、定期的に点検することが重要なのです。

ボタンや紐など、点検用の機能を備えているのが一般的


火災警報器の点検は専用の器具などがなくてもできます。一般的な火災警報器には、押すと警報が鳴る点検専用のボタンや、引くと警報が鳴る点検専用の紐などが付属しています。これらを使えば、自分たちでも簡単に警報が鳴るかどうかチェックすることができるのです。

「点検するタイミング」を決めておくのがおすすめ
火災警報器の点検は、少なくとも年2回実施することが推奨されています。あらかじめ「○月◯日に点検する」「○○の日に点検する」などと決めて習慣化しておくと、点検忘れ防止になるでしょう。おすすめは覚えやすい「防災用品点検の日(3月1日)」と「防災の日(9月1日)」。ちょうど半年に一度ずつ点検できます。

火災警報器の寿命の目安は「約10年」

点検時は作動しても、その後故障する可能性も
火災警報器を家電製品と同じように「古いけれどまだ動くから使える」と考えるのは危険です。家電製品のように頻繁に使うものではありませんから、点検のすぐ後に故障しても気づかないままかもしれません。
一般的に、火災警報器の寿命は約10年と言われています。点検の際は使用年数などもあわせて確認し、10年以上使用しているものは交換を検討しましょう。

別室の火災も知らせる「連動型」や光の出る「補助警報器」でより安心に
火災警報器には、火災が起きた部屋の警報器が鳴る「単独型」と、無線を内蔵したり、天井に配線を施したりして、どの部屋で火災が起きてもすべての警報器が一斉に鳴る「連動型」があります。
また、聴力が弱っているなどで警報音が聞こえづらい方には、強い光や、より大きな警報音が出る「補助警報器」が役立ちます。より早く火災発生に気づけるよう、交換の際などにぜひ検討してみてください。

忙しい日々を送っているとつい忘れがちな火災警報器の点検。点検や交換そのものはさほど手間もかかりませんから、適切なタイミングで点検する習慣をつけたり、あらかじめ交換の時期を意識したりしておくことが重要です。スケジュール管理ツールやカレンダーなどもうまく使って、忘れないようにしておきましょう。

参考:
総務省消防庁「住宅用火災警報器を設置しましょう」「定期的に点検を行いましょう」
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/juukei.html
総務省消防庁「令和2年版消防白書」
https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r2/56707.html

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