ADVANCEコラム

統計データから読み取る高齢者の事故死因について

加齢に伴うリスクは病気だけでなく、不慮の事故によるものも増加していきます。特に普段から気をつけたい事故の形について、統計データから確認しましょう。


65歳以上における主な死因の内訳

厚生労働省が毎年公表している「人口動態統計」によると、令和5年に死亡した人の総数は157万6,016人、そのうち65歳以上が144万5,868万人でした。死亡した人の約9割を65歳以上が占め、加齢とリスクの関係性を改めて示しています。

全体の死因としてはがん、心疾患、老衰などが上位ですが、不慮の事故で亡くなった人も4万4,440人(うち65歳以上が3万9,016人)と、決して無視できない水準でです。

65歳以上における主な死因の内訳は、交通事故」が2,116人、「転倒・転落・墜落」が11,058人、「不慮の溺死および溺水」が8,270人、「その他の不慮の窒息」が7,779人、「自然の力への曝露」が2,538人となっています。

転倒リスクが80歳以上で急増

死因の内訳をもう少し詳しく見てみると、「転倒・転落・墜落」の大多数が「スリップ、つまずき、よろめきによる同一平面上での転倒」で、階段やステップからの転落は比較的少ない傾向です。

同様に原因の中で多い項目は、「不慮の溺死および溺水」が浴槽内「その他の不慮の窒息」が食物・その他の物体の誤えん「自然の力への曝露」が過度の高温・低温に晒されたものとなっています。

ほとんどの原因において65歳~79歳より80歳以上の死亡数が多く、特に「転倒・転落・墜落」では約5倍の差があります。加齢に伴う運動能力の低下と、周辺環境でつまずきやすい場所はないかの両方に注意する必要があるでしょう。なお消費者庁では高齢者の転倒予防として、以下のポイントを挙げています。

・個人に合った適度な運動を続け、体の機能の低下を防ぐ。

・浴室や脱衣所には滑り止めマットを敷く。

・寝起きや夜間のトイレなどで、ベッドから起き上がるときや体勢を変えるときは慎重にする。

・段差のある所や階段、玄関には手すりや滑り止めを設置する。

・電源コードが通り道に来ない形で電気製品を置く。

 

死亡には至らないケースでも、事故による重傷で日常生活が制限されてしまうリスクも考えられます。身の回りのリスクが低減できるよう、注意して過ごしたいものです。

 

【参照】        厚生労働省「人口動態調査」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html

 

 

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