ADVANCEコラム

OTC類似薬の薬剤自己負担の見直し

厚生労働省は、市販薬と成分や効能が似た「OTC類似薬」を処方された患者について、一部を保険適用外とし追加負担を求める制度の導入を検討しています。
制度導入の理由は、高齢化に伴う医療費増加(2025 年度約49 兆円)を抑え、セルフメディケーション(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること)を推進するためです。

対象となるのは、以下の枠内(※)のような症状に対応する薬剤で市販の薬と成分が類似する医療用医薬品、約77 成分・約1100 品目で、特別の料金(薬剤料の4 分の1)がかかります。
さらに、令和9 年度以降に対象となる医薬品の範囲拡大や特別の料金の引き上げについても検討されています。

※77 成分とは以下のような症状に対応する薬剤です
◇胃炎(内服・点鼻) ◇胃痛・胸やけ ◇解熱・痛み止め ◇風邪症状全般 ◇腰痛・肩こり(外用)
◇みずむし ◇便秘 ◇細菌・消毒 ◇口内炎 ◇おできふきでもの ◇皮膚のかゆみ・乾燥 など

 

■風邪で治療を受けた場合の比較

例えば、風邪をひいた場合のイメージは以下の通り(3 割負担の場合)

見直し前 見直し後
診査料 1,000 円 1,000 円
調剤料等 500 円 500 円
薬剤代 2,000 円×3 割=600 円 2,000 円×1/4=500 円
1,500 円×3 割=450 円
合計950 円
治療費合計 2,100 円 2,450 円
市販の風邪薬 800 円~2,500 円程度

 

■特別の料金を求めない方(配慮が必要な方)

こども、がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患を抱えている方、低所得者、入院患者、医師が対象
医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方等に対する配慮が検討されています。

国会で健康保険法などの改定案の審議を経て、2027 年3 月からの運用が目指されています。

 

 

 

 

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