ADVANCEコラム

高齢社会対策総合調査から見る60代以降の仕事の状況

平均寿命の伸長などを背景に、多くの人が高齢になっても仕事を続けています。興味深いデータとして、高齢期の仕事を対象とした調査結果が公表されていますので見てみましょう。


収入を伴う仕事をしている人の割合は?

内閣府が公表している「令和6年度 高齢社会対策総合調査」によれば、60代以降で収入を伴う仕事をしている人は42.7%です。年齢を重ねるにつれてこの割合は低下しますが、70代後半の32.6%、80代前半の15.0%が仕事をしており、生涯現役という人も少なくありません。

収入を伴う仕事の種類(形態)は自営業、正社員、パート・アルバイトをはじめ様々ですが、70代以降では正社員の割合が減り、自営業の割合が増える傾向です。また、85歳以上で会社・団体の役員として働くケースも見られます。

収入を伴う仕事を始めた時期については、50代以前からの仕事を継続している人が約6割です。逆に捉えれば3割超の人が60代以降に新たな環境へ身を置いており、それに対する適応力もカギと言えます。

健康状態などが仕事の満足度に影響

上記調査における収入を伴う仕事の満足度は、「満足している」「やや満足している」の合計で60.4%、「不満がある」「やや不満がある」の合計で19.0%となっています(他には「どちらとも言えない」等の解答あり)。これに補足すると現在の健康状態が良い人、生きがいを感じている人、家計にゆとりがある人などは、仕事の満足度が高い傾向のようです。

60歳以上を対象に「50代のころの働く様子」を尋ねた設問に対しては、「働きぶりは会社や同僚から高く評価されていた」「経験を積んだ仕事で力を発揮していた」「同じ仕事を続けるつもりでいた」「リタイア後のことは全く考えていなかった」といった回答が上位に来ています。

「経験を積んだ仕事で力を発揮していた」という人が行っていた学習や自己啓発では、「商業実務・ビジネス関係」「⼈⽂・社会・⾃然科学」「パソコンなどの情報処理」「語学」「介護関係」「芸術・文化」など、多様な分野が挙げられています。

高齢期の仕事に対する価値観は人それぞれですが、働く場合もできるだけ家計や精神面のゆとりを持ちたいものです。そのためには早いうちから健康と知識の「貯金」をしておくこともポイントになるかもしれません。

 

【参照】内閣府「令和6年度 高齢社会対策総合調査(高齢者の経済生活に関する調査)の結果」

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r06/gaiyo/pdf_indexg.html

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