ADVANCEコラム

救急車の出動状況(令和2年版 消防白書)

総務省消防庁の「令和2年版 消防白書」を基に救急自動車の出動状況等をまとめました。

 

■(1)救急出動の状況

令和元年中の救急自動車による全国の救急出動件数は、663万9,767件(前年比3万4,554件増、0.5%増)、1日平均とすると約1万8,191件(同約95件増)で約4.7秒(前年4.8秒)に1回の割合で救急隊が出動したことになります。

また、救急自動車による搬送人員も増加傾向が続いており、597万8,008人(前年比1万7,713人増、0.3%増)となっており、国民の21人に1人(前年同数)が搬送されたことになります。

 

■(2)傷病程度別搬送人員の状況

約半数が入院加療を必要としない軽症(外来診療)傷病者及びその他(医師の診断がないもの等)となっています。

 

■(3)年齢区分別事故種別搬送人員の状況

高齢化の進展等により高齢者の占める割合が年々高まる傾向にあります。(前年比0.6ポイント増)。

また、急病では高齢者(243万7,522人、62.1%)、交通事故では成人(24万8,330人、60.3%)、一般負傷では高齢者(64万1,017人、69.2%)が最も高い割合で搬送されています。

■(4)現場到着所要時間の状況

現場到着所要時間(119番通報を受けてから現場に到着するまでに要した時間)の平均は約8.7分(前年約8.7分)となっており、10年前(平成21年)と比べ、0.8分延伸しています。

■(5)病院収容所要時間の状況

病院収容所要時間(119番通報を受けてから医師に引き継ぐまでに要した時間)の平均は約39.5分(前年約39.5分)となっており、10年前(平成21年)と比べ、3.4分延伸しています。


■(6)救急隊員の行った応急処置等の状況

救急隊員が応急処置等を行った傷病者は596万4,950人(99.8%)となっており、救急隊員が行った応急処置等の総件数は2,303万5,861件です。

また、平成3年(1991年)以降に拡大された救急隊員が行った応急処置等の総件数は、1,661万8,225件(前年比3.8%増)となっていますが、このうち救急救命士が傷病者の蘇生等のために行う救急救命処置の件数は24万1,675件(前年比5,926件増)に上り、前年比で2.5%増となっています。

 

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