ADVANCEコラム

100 歳以上の人口は8 万6 千人超! そのうち女性が9 割!

世界のどの地域においてもほとんどの場合、女性が男性より長生きしています。
世界保健機関(WHO)が発表した報告は、その理由について、
 衛生・保健に対する観念が男女で違うこと
 女性より男性の方が、予防・治療が可能な非伝染性疾病や道路交通事故
によって死亡する確率が高い
 男性の自殺率が女性より高いこと
などを挙げています。
■女性は2人に1人が90 歳まで生きる!
2020 年の「平均寿命」は、男性が81.64 歳、女性は87.74 歳で、いずれも過去最高で、男性は9 年連続、女性
は8 年連続で更新しています。
このことから、現在65 歳の女性が「何年生きるか?」と考えると、「87.7 歳-65 歳=22.7 年」と考えがち
ですが、それは間違いです。
実は「平均寿命」は、0 歳時点で何歳まで生きられるかを統計から予測した「平均余命」のことであり、0歳
で亡くなった場合など、65 歳を迎える前に亡くなった人も含まれています。
現在65 歳まで生きている人だけで、残りあと何年生きるのか(=「平均余命2021 年男性20.05 年 女性24.91
年」)を考えると、寿命はもっと長くなり、25 年間生きることになります。
つまり、65 歳まで生きた女性は、平均で90 歳まで生きるのです。
現在65 歳の男女が何歳まで生きるかの割合をまとめてみると、
下の表のようになります。
実に女性の場合、2 人に1 人が90 歳まで長生きして、
16 人に1人は100 歳まで長生きする時代なのです。

<65歳の方は何歳まで生きる?>※厚生労働省資料より

70歳 80歳 90歳 100歳
男性 93%  68% 25% 1%
女性 97%  84%  49% 6%

■100 歳以上の高齢者は40 年前より約86 倍も増えた!しかも女性が90%
さらに、医療や薬の発達で、日本人の寿命は伸び続けています。
例えば、今から40 年以上前の1980 年の平均寿命は、男性73.35 歳、
女性78.76 歳となっていて、今よりも男性で8 歳、女性で9 歳も人生
が短かったのです。
その傾向が続けば、将来100 歳まで生きるのが当たり前になっている
かもしれません。
ちなみに100 歳以上の高齢者は1980 年には1000 人以下(968 人)
でしたが、2021 年にはその86 倍の8 万6,000 人を超えています。                         さらに、女性がそのうち88%を占めています。

長生きすることにより、定年後の生活費や医療費、介護費用などの負担により、
老後の生活に備えた資金が足りなくなり生活が経済的に困窮する場合も考えら
れます。
長生きをすることを前提に老後の備えを図ることが必要な時代です。

 

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