ADVANCEコラム

平均寿命以外にもある老後期間の設定基準について

自分が何歳まで生きるかの基準として、平均寿命がよく使われますが、それだけでは不十分かもしれません。
簡易生命表に掲載されている他の指標を含め、老後期間の設定について考えてみましょう。


平均寿命より長生きのケースも多数

厚生労働省が公表している令和6年簡易生命表によれば、男性の平均寿命は81.09年、女性の平均寿命は87.13年となっています。
戦後一貫して伸び続けていた平均寿命は、ここ数年横ばい傾向にありますが、依然として世界トップクラスの水準です。

ライフプラン設計において、平均寿命を基準とした老後期間の想定がよく行われます。
しかし「それ以上に長生きする」ケースが数多くあり、老後資金が底をついてしまう場面も考えられます。他に有効な指標はあるのでしょうか?

簡易生命表では各年齢の平均余命(ある年齢の人があと何年生きられるかの平均)も掲載されており、以下いくつか抜粋する平均余命をその時点の年齢と合算すれば、平均寿命よりも長い年数となります。
これをもとに老後期間を長く見積もっておくのも良いかもしれません。

平均余命
男性 女性
60歳 23.63年 28.92年
70歳 15.60年 19.97年
80歳 8.96年 11.83年

 

備えておきたい「長生きリスク」

長生きをより身近に感じられる指標として、各年齢まで生存する人の割合があります。
例えば男性では65歳までが89.6%、75歳までが75.3%、90歳までが25.8%となっています。
さらに女性では65歳まで生存する人が94.4%、75歳までが87.9%、90歳までが50.2%と、非常に高い水準です。
また死亡数のピークも男性が88歳、女性が92歳と、平均寿命より遅いタイミングとなっています。

簡易生命表に掲載されている数字は統計値のため、それぞれの人が実際にいつまで生きるかはわかりません。
しかし自分が将来向き合うことになるかもしれない「長生きリスク」に備え、その時の生活環境や資金について考えておくことも大切です。

近年定着しつつある「人生100年時代」という言葉は、以上のデータからも決して大げさではないことがわかります。
老後に楽しみたいこと、打ち込みたいことも含めて、柔軟な視点からライフプランを立てたいものです。

 

【参考】厚生労働省「令和6(2024)年簡易生命表の概況」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life24/index.html

 

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