ADVANCEコラム

宅配物を安全に受け取る方法について

店舗の営業時間短縮や利便性の観点から、通信販売を活用する機会が増えた方もいるでしょう。宅配物が届く方法の選択肢として注目される「置き配」ですが、盗難の可能性など不安な点もあります。なるべく非対面で安全に受け取るためには、どうすれば良いでしょうか?

宅配ボックス以外の置き場所で起こるリスクは、「置き配」とは宅配物の置き場所を事前に指定したうえで、配達員と対面せずに受け取る方法をさします。多忙で帰宅時間が読めない場合や、感染症を避けたい場合は特に有効と言えるでしょう。ただし受取人は宅配物が置かれた瞬間に立ち会わないため、盗難被害のリスクもゼロではありません。

玄関前などに宅配ボックスを設置できれば安全ですが、最近ではアプリと連動した「置き配バッグ」というものもあります。設置工事不要で使わない時は収納可能、製品によって一定の盗難補償も付いているため便利ですが、有料サービスのものが多いため導入に一考を要するかもしれません。

宅配ボックス等以外の置き場所で主に指定するのは家の入口ですが、集合住宅では廊下を兼ねるなど、他人が出入りする余地があります。受取人が不在中または宅配物に気づかない間、悪意のある者が持ち去ってしまう可能性も考えられます。

したがって運送会社から配達完了の連絡があったにも関わらず、宅配物が見当たらなければパニック状態になるかもしれません。そのような時でも受取人はまず落ち着いて、盗難以外の可能性を確かめてみることが重要です。

宅配物が見当たらない時の手順としては、最初に考えられるのは宅配物の置き場所について、配達員と受取人の認識違いが生じていることです。配達完了メールに置いた場所の写真が添付される設定なら、メールの内容をよく確認しましょう。また、既に同居の家族等が受け取り済みというケースも考えられるので、念のため聞いておいた方が良いかもしれません。それでも見当たらない場合は運送会社に置き場所を問い合わせるのが、「よく探したらあった」という二度手間が生じにくい手順です。

上記の手段を尽くしても宅配物が見つからない時は、通販会社の補償サービスや警察に盗難の相談をするという選択肢もあります。

配達員と対面するケースの防犯ポイントは、「置き配」で盗難リスクを極力避けるためには、宅配物の到着から受け取りまでの時間を短くすることがポイントです。配達指定の時間帯にはなるべく在宅のうえ、宅配物が置かれた直後にすぐ取りに行けば安全性が高まります。配達員にチャイムを押してほしいか押してほしくないか、ドアノブのサイン等で意思表示することも可能です。

宅配物によっては生鮮食品など「置き配」ができず、受領のサインが必要な品目もあります。配達員と対面しなくてはならない状況では感染症や、なりすましによる犯罪被害も心配の種です。防犯上の対策としてドアを開け放さずチェーンロックをかけ、その隙間で受領サイン記入し、置いてもらった宅配物を配達員が帰った後に回収すると良いでしょう。

なお「置き配」指定でも悪天候といった理由により、配達員が宅配物を持ち帰らざるを得ない時は不在票が残されます。その際ドアポストの中などに入れられた不在票に、受取人が気づかないケースもあるため注意が必要です。再配達の指定が難しい場合は、運送会社の配送センターやコンビニでの受け取りを指定するのも一つの方法です。

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