ADVANCEコラム

10月の安全運転のポイント

道路には乗用車やトラック、バス、二輪車、自転車などさまざまな種類の車が通行しています。安全な運転をするためには、それぞれの車の特性をしっかり理解しておくことが重要なポイントとなります。なかでも車体の大きいトラックやトレーラには固有の特性がありますので、今回は特にトラックとトレーラに対する注意点についてまとめてみました。


トラックは直前を走行する乗用車への注意が欠けることがある

トラックは運転席が高いためトラックドライバーの視線は直前を走る乗用車よりも、その先の状況に向いてしまうことがあります。特に、図1のように前方にトラックあると、後方のトラックのドライバーの視線は乗用車を飛び越えて前方のトラックに向きがちです。そのため前方のトラックがスピードを上げると、それにつられて直前の乗用車の動向を確認しないままスピードを上げてしまい、乗用車に追突するという事態が生じることがあります。
したがって、トラックに挟まれた形で走行するのは危険です。トラックに挟まれたときは、車線を変更するなどして、できるだけ早くトラックの間から抜け出すようにしましょう。

トラックはリアオーバーハングにより車線をはみ出してしまうことがある

リアオーバーハングとは、後輪から車体後部までの部分をいい、乗用車に比べてかなり長くなります(図2)。そのため右左折時に車体の後部が振れて車線をはみ出し、思わぬ危険を招くことがあります。
例えば、片側1車線の道路では、トラックの左折時に後部が対向車線にはみ出して対向車と接触する危険があり(図3)、片側2車線の道路では、左折時に後続車と接触する危険(図4)、右折時に後続車と接触する危険(図5)があります。
したがって、前方に右左折しようとしているトラックがあるときは、オーバーハングによる車線のはみ出しを予測してトラックの動きに十分注意しましょう。

トレーラは「ジャックナイフ現象」を起こすことがある

  連結車両であるトレーラは、運転席のある前側の「トラクタ部分」と荷台である後側の「トレーラ部分」で構成されています(図6)。この車両構成により、トレーラ特有の現象を引き起こすことがあります。その一つが「ジャックナイフ現象」で、トレーラ部分がトラクタ部分を突き上げることで車体が「くの字」に折れ曲がる現象を言い、その形がジャックナイフに似ていることから「ジャックナイフ現象」と呼ばれています。
「ジャックナイフ現象」は、カーブや下り坂を走行する時や路面が濡れている時などに起こりやすいと言われていますので、そのような状況下でトレーラの後方を追従走行する時やトレーラとすれ違う時は、スピードを落とすとともにトレーラの動きに十分注意しましょう。

 

トラックの追越しには時間がかかるが、トレーラの場合はもっと時間がかかる

  車体が長いトラックの追越しには時間がかかりますが、トラックよりも長いトレーラの場合は、さらに時間がかかります。横から見ればトラックとトレーラの見分けはつきますが、後方から追越しをしようとする際にトレーラをトラックだと誤って判断してしまうと、なかなか追い越せずに危険な状態になることがあります。
トレーラの後面には、その車がトレーラであることを示す赤色の▲マークがあります(図7)。そのマークの有無をよく確認して、トラックかトレーラかを見分けましょう。そのうえで、トレーラの場合はトラックよりも追越しに時間がかかると考えて、対向車が見えているときなどは、対向車が遠い距離にある場合でも追越しは控えるようにしましょう。

カーブではトレーラの車体の一部が対向車線へはみ出すことがある

  トレーラは連結車両という構造から、片側1車線の曲がりがきつい左カーブでは図8、右カーブでは図9のように、車体の一部が対向車線へはみ出すことがあります。
片側1車線の曲がりがきついカーブでトレーラが対向してきた場合には、できるだけセンターラインから離れた位置を走行するようにしましょう。

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