介護における統計データを調査してみると、男性より女性のほうが介護が必要となる可能性が高いという結果が見えてきました。
■要介護認定率は、男性より女性の方が高い |
まずは、男性と女性では、介護が必要になる率が高いのはどちらでしょうか。
下のグラフは「介護サービスが必要」と認定された人の人口に割合(要介護認定率)を年齢以上で示したものです。
当たり前ですが、年齢が上がるにつれて要介護認定率も上昇しています。
80 歳以上で、女性は過半数、男性は3 割の方が介護サービスが必要となります。
※「介護サービスが必要」認定された人とは、要支援1~2、要介護1~5に認定された人
※下グラフは、総務省統計局「人口推計(R5 年1月)」および厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)(R5 年1 月)」から算出
■要介護認定者数も、女性が男性の2倍以上 |
では、男性と女性では、介護が必要になる人数が高いのはどちらでしょうか。
年齢層別に男女の要介護認定者数を比較したのが下のグラフです。(男:青色、女:オレンジ)
女性の方が男性に比べ認定率が高く、人口も多いため必然的に女性の方が圧倒的に多くなっています。
70 歳以上で男性201 万人に対して女性は458 万人で男性の2.2 倍、80 歳以上では2.6 倍、90 歳以上では3.7 倍。
女性のほうがたくましく老後を生きているイメージがありますが、女性は男性より介護が必要となる可能性が高いとも言えます。
※下グラフは、厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)(R5 年1 月)から算出。要支援1~2、要介護1~5 の合計値
なぜ女性は男性より介護が必要になりやすいのだろうか?
夫は妻にくらべ年長であるケースが多く、かつ平均寿命(男性81.25 歳、女性87.32 歳)も短いため、先に亡くなる可能性が高いといえます。
したがって、男性は高齢でも配偶者と共に生活している率が高いのですが、女性は高齢になるほど配偶者と死別する率が上がり、夫との死別やそれに伴う生活環境の変化などが影響しているのかもしれません。
女性の方が介護への備えがより必要とも言えます。 |
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