■9人に1人が乳がんになる時代 |
日本人女性の乳がん罹患数は2021 年予測で94,400 人となっており、がんの中で最も多く1 位になっています。
今や、9 人に1 人が乳がんになる時代です。
さらに、さまざまな部位のがん患者数と比較すると、乳がんの増加の幅は特に大きくなっています。
そして、高齢になるにしたがってその発症頻度が増えるのが多くのがんの特徴ですが、乳がんは30 代から増加しはじめ、40 歳代後半から50 歳代前半にピークを迎えます。
つまり、働きざかり・子育て世代の比較的若い世代もかかるがんなのです。
一方で日本人女性のがんによる死亡数を見てみると、乳がんは4 位となっています。
発症数は多いものの、乳がんを克服した女性が多いことがよくわかるデータです。
乳がんは、ステージⅠⅡでの生存率が他のガンに比べて高い病気であり、その点から早期発見が重要です。
■乳がんの原因と予防 |
乳がんがどのようにできるのかは未だ解明されていませんが、しかし、発症リスクを高める要因は明らかになりつつあります。
主な要因には、女性ホルモンであるエストロゲンの過剰、年齢、遺伝子の異常などその人の体質や生まれに関わるものと、肥満(閉経後)や過度の飲酒、喫煙、運動不足など生活習慣に関わるものの両方があります。
また、昨今の乳がん患者数の増加の背景には、食生活の欧米化や、女性のライフスタイルの変化があると考えられています。
<乳がんの発症リスクの高い人> ■初潮年齢が早い、閉経が遅い ■初産年齢が高い、出産歴がない、授乳歴がない ■血縁者(特に母・姉妹・娘)に乳がんになった人がいる ■閉経後の肥満(閉経後)、飲酒、喫煙、運動不足といった生活習慣 |
予防としては、生活習慣の中で乳がんの発症に関わることが明らかな要因である肥満(閉経後)や過度の飲酒、そして喫煙などを避けることです。
健康的な生活を送ることが乳がんの予防にもなるのではないでしょうか。
女性が活躍していく社会にとって、乳がんの新規発症の抑制、乳がん患者さんの社会復帰は大きな課題といえるでしょう。 |
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