ADVANCEコラム

視力や聴力の悪い人は、認知症リスクが向上!

高齢化にともない認知症を患う人が増加し続けており社会問題になっています。

その認知症ですが、目や耳が良くないと脳の働きが低下し認知症になりやすいことがわかってきまた。

つまり、認知症予防の観点で考えると目や耳を健康に保つことが大切になります。

 

■視力の悪い人は認知症になりやすい?

65歳以上の人を対象にしたある調査によると、視力の悪い人は、認知症の発症リスクが視力の良い人の2倍になることもわかっています。

昔から『百聞は一見にしかず』ということわざがある様に、人間は外部から脳に入ってくる情報のうち80%以上が目を通して送られています。

したがって、目がよく見えていないと、脳に入ってくる情報も少なくなり、それにより脳を使う機会が減っていき、自然と認知機能が低下していくのです。

また、光が網膜に届かない事によるホルモンバランスの乱れにも注意が必要です。

ホルモンバランスの乱れは、うつ病や不眠症などの発症による意欲の低下や活動量の減少につながり、それにより認知症の発症リスクを高めることになります。

 

■聴力の衰えにも注意が必要!

高齢になると視力とともに衰えるのが聴力で、65歳以上の約45%の人が難聴といわれています。

耳が聞こえづらいことも脳の働きに影響することがわかっています。

人間にとって、耳を通して入ってくる情報の多くは言語情報です。
言葉の意味や内容についてどう答えるかを考えたり、喜怒哀楽の感情を持ったりすることで脳が働き、認知機能が保たれているのです。

聴力が衰えると脳に送られる情報が減り、認知機能が低下していきます。

また、よく聞こえないことで家族や友人との会話が減って孤立したり、話しかけられても気づかなかったりといったことから人間関係のトラブルにつながることもあります。こんな状況も認知症の発症リスクを高めます。

 

■認知症の初期症状よく似ている?

視力聴力の衰えにより、外出をしたがらず、家に引きこもりがちになったり、話しかけても反応しなかったり、何度も同じことを聞いたりすることが多くなると、認知症の初期症状に似ています。

このような症状があれば早めに受診して原因を特定し、適切な治療や対応をすることが大切です。

万一認知症を発症していた場合、早期に発見し受診すれば症状の改善や進行を遅らせることも可能です。

認知症もそうですが、目や耳の病気は生活の質に大きく影響します。

ただの老眼、ただの難聴と油断せずに、早めに医療機関を受診しましょう。

 

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