国立研究開発法人国立がん研究センターは、国が指定するがん診療連携拠点病院等を含む院内がん登録実施施設(361 施設)から収集した院内がん登録データを用いて、2012 年登録の10 年生存率集計結果および初公表のサバイバー5 年生存率を報告書にまとめ公表しました。
■10 年生存率は、改善傾向 |
⚫ 国立がん研究センターは、2012 年に初回治療を受けたがん患者約39 万人の10 年生存率が、54.0%(2011 年比+0.5%)だったと公表しました。
⚫ 右表は、実測生存率では高齢になるほどがん以外の原因で亡くなる確率が高くなることが影響していると考えられることから、純粋に「がんのみが死因となる状況」を仮定して計算する方法ネット・サバイバルの数値を表記しています。
※大腸がんは、結腸がんと直腸がんの合計値です。
※肺がんは治療の効きやすさ、進行速度の違いによって「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の大きく2 種類に分けられ、
非小細胞肺がんが肺がん全体の8~9 割を占めます。
※甲状腺がんは、5 種類あるうちの乳頭がん、濾胞がんを集計。
■<初公表>サバイバー5 年生存率 |
診断から一定年数生存している人の「サバイバー5 年生存率」も初めて公表され、ステージⅢやⅣの進行したがんでも、診断から1 年生存すればするほど、その後の5 年生存率は上がる傾向がみられた。
※サバイバー5 年生存率は、診断日から経過期間ごとにそこから5 年間生存できる確率を示しています。
<例:ステージⅣ期の胃がんの場合> 胃がんステージⅣ期の5 年生存率は5.5%ですが、1 年乗り越えればそこから5 年後の生存率は12.5%、3 年乗り越えれば41.8%、そして5 年乗り越えれば(初回治療から10 年後)の生存率は61.2%と生存率が向上していることがわかります。 この傾向は、大腸や肝細胞、小細胞肺、食道、膵臓などほとんどのがんで見られますが、乳がんは、生存率の向上はあまり見られず長期にわたり病状が悪化するリスクがあるのが原因とみられるとのことです。 ![]() |
今回公表されたサバイバー5 年生存率は、がん治療法の進歩しており、 がんが進んだ段階で見つかっても適切な治療を受ければ予後に期待できることを示しています。 |
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