ADVANCEコラム

軽症でも循環器疾患リスクを上昇する「睡眠時無呼吸症候群」

睡眠時無呼吸症候群とは、口や鼻、肺へと続く空気の通り道が狭くなることで、眠っている間に呼吸が止まる状態が繰り返される病気のことです。

■症状

いびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを認めます。
日中の眠気は、作業効率の低下、居眠り運転事故や労働災害の原因にもなります。

■診断および重症度

問診などで睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、携帯型装置による簡易検査や睡眠ポリグラフ検査にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います。
検査にて、1時間あたりの10秒以上の無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数が5以上であり、かつ上記の症状を伴う際に睡眠時無呼吸症候群と診断します。
その重症度は、

重症度 軽症 中等症 重症
無呼吸低呼吸指数 5~15 15~30 30以上

患者の年齢層は40代から増え始め、ピークは50~60代と就業世代中心です。女性は50代以降から増え始め、60~70代が多い傾向が認められます。

■標準的治療

睡眠時無呼吸症候群では、CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)が標準的治療とされ、マスクで持続的に空気を送ることで狭くなっている気道を広げる治療法です。
CPAP治療で、健常人と同等まで死亡率を低下させることが明らかになっています。
CPAP療法は、無呼吸低呼吸指数が睡眠ポリグラフという検査において20以上で健康保険が適用されます。
自己負担は3割負担で月5,000~7,000円程度です。

■他の疾患を合併する危険性

睡眠時無呼吸症候群では高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3~4倍高くなり、
特に、無呼吸低呼吸指数30以上の重症例では心血管系疾患発症の危険性が約5倍にもなります。

肥満者では減量することで無呼吸の程度が軽減することが多く、
食生活や運動の生活習慣の改善を心がけることが重要です。

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